長く続いた戦乱の時代も徳川幕府により終止符を打たれ、鎖国を完成させた日本は平和な安定期に入っていた。そんなある日、事件は起こる。 |
この本を読むきっかけとなったのは、赤穂市で行われる「赤穂義士祭」(300周年記念)の赤穂義士一般募集枠に通ったことでした。
以前、映画を見たこともあり、とりあえずはこの本を読んでみようと思ったのが始りでした。
この本の題名「四十七人の刺客」にも表われていますが、従来の「忠臣蔵」とは異なる視点で描かれています。忠臣蔵で有名な挿話などはほとんど用いられず、筆者らの徹底的な資料分析と解釈により、見事な物語が展開されています。侍の生き方、士道とは何なのか?歴史とは何なのか?そして、真実は何なのか?ここで詳しくは語れませぬが、拙者はこの物語にだいぶ影響を受けました。これまで、赤穂浪士派だった方・吉良派だった方、双方にご一読していただきたい作品であります。