柳生宗矩

山岡荘八 著

長く続いた戦乱の世も終わろうとしていた。豊臣秀吉により日本は統一されたのである。しかし戦は終わらなかった。朝鮮の役がはじまり、諸大名をはじめ、民は新たな戦にかり出されたのである。一方、柳生新陰流の始祖、柳生石舟斎の五男:宗矩(むねのり)は自らが歩む道に迷いを持っていた。父が生涯をかけてあみだした「無刀取り」。しかし、戦場が様変わりし鉄砲が広く用いられるようになると、それすらも無力なもののように思えたのである。自分が進むべき道は何か?そして彼は、徳川家康との出会いによって求めるべきものを見出したのである。


この本は「柳生石舟斎」の次に読んだほうがいいかと思います。というのは、父とその子の一連の物語だから、ということ。
もうひとつは、戦国に生きた剣豪の生き様が描かれているからであります。題材は戦国時代と剣豪ですが、現代にも通じるものがありました。


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