秀吉と武吉

城山三郎 著

主人公の村上武吉は能島・来島・因島の三島の村上水軍を束ねる総大将である。当時の村上水軍は、瀬戸内海で絶大な勢力を誇り大名といえども彼らの力を侮ることはできなかった。しかし、長く続いた群雄割拠の時代も終息していくにつれ瀬戸内で敵なしだった村上水軍も生き残りの為にその形を変化させる必要に迫られる。水軍頭領である武吉の模索が始まる・・。
数ある歴史小説の中でも、戦国大名ではなく水軍(海賊)を主役とした作品は少ないと思うでござる。この作品では、特に組織のありかたと組織を構成する人間について描かれておりなかなか勉強になり申した。


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