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城・砦選択

江戸城跡(皇居東御苑)

時代区分江戸時代分類区分城・砦旧国名武蔵
現在地東京都
皇居東御苑
関連人物・歴代将軍はじめ、他多数
関連事件・多すぎて書ききれず・・

皇居東御苑は江戸城の本丸、二の丸、三の丸の一部を皇居付属公園として、宮中行事に支障のない範囲で公開されております(宮内庁管轄)。この辺りは東京のど真ん中。国会議事堂、警視庁、大手町や丸の内のオフィス街など、日本の中枢機構が集中している場所です。そんな都会の中に、一つの別空間のような存在になっておりました。

天守台

天守台

江戸城の天守閣は1607年に一時完成したのですが、その後大修築されて1638年に完成。外観は5層、内部は6階、地上からの高さ58mという、日本一大きな天守閣になったそうです。将軍にふさわしい立派なものだったのでしょうな。しかし、残念なことにこの19年後の1657年、明暦の大火(振り袖火事)で飛び火し全焼。以後、再建されることはありませんでした。

松の大廊下跡

松の大廊下跡

松の廊下といえば、元禄14年(1701年)3月14日の浅野内匠頭刃傷事件。赤穂事件の始まりとなった場所です。
松の廊下は江戸城内でも2番目に長い廊下で、畳敷きの立派なものであったそうです。

富士見櫓

富士見櫓

江戸城には19の櫓が建っていたそうですが、現在残っているのは伏見櫓、桜田二重櫓、そしてこの富士見櫓の3つです。この富士見櫓は唯一3層構造の櫓で、天守閣焼失後は天守閣の代わりとして用いられ、将軍が両国の花火や品川の海を眺めたそうです。名前からすると、富士山も見えたのかもしれませんね。

公園といっても、ここは皇居のすぐそば。3つの門は警備員が常駐しており、公園内も常に複数の警備員が巡回しておりました。その分、公園は本当に綺麗です。ゴミ一つ落ちていませぬし、芝はきれいに刈り取られておりました。大都会の憩いの場所にはぴったりだと思います。
江戸城周囲をのんびり歩くとだいたい50分〜1時間ほどかかります。外周を走っている人も、しばしば見かけました。東京駅から歩いてくると、まずは大手門に至り、そこから南に行くと坂下門、桜田門と歴史的な事件が起きた場所に至ります。この辺りを見ると、平城のように感じるのですが、さらに西側に回って半蔵門に向かうと、堀はかなり深く掘られており、対岸の石垣まではかなりの距離がありました。半蔵門も、両側は深い堀になっているため、大勢が一度に門に殺到しにくい構造になっておりました。

<入場>
・入場料:無料。入口で入園券をもらい、帰る時は返却。
・大手門、平川門、北詰橋門の3門から出入り可能。
<休園日>
・月曜日、金曜日。ただし、天皇誕生日以外の休日は開園。月曜が休日開園の時は火曜が休園。
・12月28日〜翌年1月3日。
・その他、宮中行事に支障が生じる日。
<交通手段>
・JR「東京」駅下車。大手門まで徒歩5分ほど。

探検日:2004年2月11日
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