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城・砦選択

彦根城

時代区分江戸時代分類区分城・砦旧国名近江
現在地滋賀県彦根市

国宝(天守閣:昭和27年指定)
重要文化財(天秤櫓・太鼓門櫓・西の丸三重櫓:昭和26年指定 馬屋:昭和38年)
特別史跡(彦根城一帯:昭和31年指定)
名勝(玄宮園)

関連人物

・井伊直政 ・井伊直弼


国宝に指定されている現存三重天守閣

彦根城の歴史
 彦根城は、徳川幕府の筆頭譜代大名・井伊家の居城として築かれました。藩祖の井伊直政は、徳川家康配下の猛将で、「徳川四天王」の一人に数えられています。直政は、関が原の戦いの後、石田三成の佐和山城に18万石で入城。その後、城の移転を企画していましたが、関が原での鉄砲傷がもとで、慶長6年(1601年)に没してしまいました。息子の直継が跡を継ぎ、現在の彦根山に城を築き始めたのが慶長8年(1603年)のこと。当時はまだ大坂城に豊臣家が残っており、西国の諸大名の動向にも注意が必要な時期でした。そういう点で、彦根城は豊臣家に対する防衛拠点の一つとして重視され、家康の命により、7カ国12大名にも手伝わせて、元和8年(1622年)に完成しました。その後、彦根城は14代井伊直憲まで、一度の国替えも無く存続してきました。彦根井伊藩の石高は、全部合わせて35万石(彦根は30万石で、幕府領の預かり分5万石があった)。譜代の中では異例の高さでありました。

天秤櫓にかかる高架橋。この橋は廊下橋と呼ばれ、非常時には橋を切り落して敵を防ぐという役割を持っていました。
「天秤櫓」の名前は、この橋を中心にして左右対称に作られていることに由来しているそうです。長浜城の大手門と移築したもの、と言われております。

<管理人の感想>
 広大な敷地と、重要文化財に指定されている現存建築物が豊富な城です。城内に名勝に指定されている玄宮園、彦根城博物館も建っているため、全てをじっくりみようとすると丸1日かかってしまいそうです。城の周囲も城下町風の造りの建物が多く、史跡と観光地がうまく組み合わさっていると言えるのではないでしょうか。
 ここに来た時は既に日が暮れかけていたので、埋木舎や玄宮園、彦根城博物館は見ることが出来なかったのが残念。次に来る時は、ぜひともこの三つを見ておきたいところです。


彦根駅前の井伊直政騎馬像

<交通情報など>
・JR「彦根」駅より徒歩15分ほど。
・二の丸内に幾つか駐車場あり。

探検日:2004年11月3日
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