時代区分 | 江戸時代 | 分類区分 | 城・砦 | 旧国名 | 但馬 |
現在地 | 兵庫県出石郡出石町内町 | ||||
関連人物 |
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関連事件 |
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兵庫県北部に位置する出石(いずし)町は、昔ながらの町家の雰囲気をよく残しており、区画整理された街並みも合わせて「但馬の小京都」とあだ名されております。外人観光客にも喜ばれる風景ではないでしょうか。
まずは出石の名物・辰鼓楼(しんころう)。テレビで出石が出てくると、たいていはこの辰鼓楼が映るぐらい、出石の有名な建造物であります。元々は、江戸時代に藩士達の登城時間である辰の刻(午前8時)を告げる太鼓を鳴らしていた見張り櫓だったのですが、明治から大時計が付けられて、時計台となりました。ちなみに、時計は3代目とのこと。 | |
出石城の入口。この門と橋は昭和の再建ですが、いい雰囲気を出しております。拙者はこういう形の橋が好きです。 |
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入口から中に入ると、上のほうに本丸跡に復元された隅櫓が見えます。この城址は山の斜面に沿った形になっており(「梯郭式」というらしい)、さらに鳥居のある階段を登っていくと本丸跡にたどり着きます。本丸跡には、出石仙石藩の藩祖・仙石秀久を祀る堂がありました。 |
出石城は慶長9年(1604年)に小出吉英によって有子山(ありこやま)の麓に築かれました。一国一条令に基づく但馬の城であり、山頂の有子山城は廃城となりました。城主は小出家が9代100年、その後松平家が1代10年、最後は仙石家が7代160余年と移り変わっております。江戸時代後期、仙石騒動と呼ばれるお家騒動を起こして幕府の処分を受け、58,000石の知行を3万石に減らされております。
<出石への交通手段>
残念ながら鉄道は通っていないので、車で来るのが便利かと思います。電車で来る場合は、JR播但線「豊岡」「江原」「八鹿」駅から出石行きのバスで30分ほど。