時代区分 | 江戸時代 | 分類区分 | その他 | 旧国名 | 近江 |
現在地 | 滋賀県草津市草津1丁目 | ||||
国指定史跡 (昭和24年指定) | |||||
関連人物 | |||||
関連事件 |
「草津」といっても、こちらで紹介するのは温泉で有名な「草津」ではありません(温泉で有名な「草津」は、関東地方)。
滋賀県の草津市は、東海道沿いの宿場町として、江戸時代の頃から栄えてきたそうです。「東海道五十三次」ってありますよね。江戸と京都の間に53の宿場町があったのですが、草津はその52次目なのです。ちなみに、53次目が大津で、京都に至ります。さらに、東海道と中山道の分岐点(逆から見れば合流点)であったため、交通の要衝として重要な役割を果たしていたそうです。
当時の草津の宿泊施設は、本陣が2軒、脇本陣も2軒、旅籠屋が72軒(多い時は132軒)あったと言われており、その中の本陣「田中七左衛門本陣」が残されて、昭和24年(1949年)に国指定史跡「草津宿本陣」となりました。
本陣の入口。 |
この本陣に残る宿帳の記録では、歴史上著名な人物の名前も見られるそうです。
忠臣蔵では、吉良上野介や浅野内匠頭。
幕末では、一橋慶喜(徳川慶喜)や新選組の土方歳三、伊東甲子太郎らの名前が残っておりました。
建物の中は、畳敷きの部屋がたくさん詰まっており、通路も畳敷きになっておりました。これは、宿泊人数が多いときに臨時に一室を作ることもできるように、という工夫だそうです。
伏見の旅籠・寺田屋と比較すると、本陣の方がずっと広いですし、部屋数も多いです。さすが、大名・公家・高僧・幕府役人階級の宿所だけあります。
<開館情報>
・入館料 小中学生:100円 高校大学生:150円 大人:200円
・開館時間 午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
・休館日 毎週月曜日(祝日、休日の場合はその翌日) 年末年始(12月28日〜1月4日)
休日の翌日(この日が土日の時は除く)
<交通手段>
・JR東海道線「草津」駅下車。徒歩10分ほど。
・駐車場はたぶんなし。