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城・砦選択

松山城

時代区分戦国時代分類区分城・砦旧国名伊予
現在地愛媛県松山市丸之内

関連人物

・加藤嘉明

関連事件

春の風物詩といえば、やはり
満開の桜には荘厳さを感じますが、無念にも満開になる前に散ってしまった桜にも美しさがあるというもの。
ああ、奢れる者は久しからず、ただ春の夜の夢の如し・・・。
と、感傷に浸る時期には少し早い3月中ごろ。拙者は愛媛県松山市に行って参りました。愛媛県は旧国名では「伊予いよ」といいます。遠い昔、源平合戦の頃には伊予水軍を率いた河野氏が強い勢力を持っていました。
戦国時代になると、南の土佐とさ(現在の高知県)の戦国大名・長宗我部ちょうそかべ家の侵入などで、河野氏の勢力は衰退。やがて、賤ケ岳の戦いで手柄を上げた七本槍武将の一人であり、関が原の戦いでは東軍についた加藤嘉明かとうよしあき(ら)が伊予松山20万石の主となりました。現存する松山城は、この加藤嘉明が築城したものなのです。日本に12城ある現存天守を持つ城の一つです(松山城の天守閣は幕末に再建されたもので、加藤嘉明築城当時そのままではありません)。
さらに時を経て明治時代。司馬遼太郎の著作「坂の上の雲」の主人公となった秋山好古・真之兄弟と俳人・正岡子規の故郷でありました。
また夏目漱石の名著「坊ちゃん」の舞台になっているなど、とにかく歴史的・文学的に見所の多い、風情ある街であります。

松山城天守閣

松山城は松山市の中央部にある、「松山」というちょっとした山に立っています。松山にあるから松山城という名前になったようです。この松山は、昔は「勝山」という名前だったのですが、加藤嘉明が築城してから「松山」と改称されたそうです。わかりやすい位置なので、迷うことはあまりないでしょう。
山はけっこう高いです。城には、リフトかロープウェイに乗って行けます(一往復で500円)。登山道もあるので、歩きでも登って行けるようです。桜が美しい時期には、花を愛でながらちょっとした山登りもできそうです。
天守閣の入閣料は500円。乗り物(リフトかロープウェイ)に乗って往復で天守閣も見るというコースではちょうど1000円になります。自分の足で登れば入閣料の500円だけで済みます。
拙者は自分の足で登る方が好みなのでありますが、同行者(一門衆)が乗り気ではなかったために、リフトに乗って行きました。

松山城入り口付近

右手に高い石垣、左手に森、というなだらかな坂道を進み、角を右に曲がると左の写真の景色が目に入ります。
高い石垣にそびえる櫓。城内へ通じる道は狭く、石垣が無い側は崖。守りは堅そうです。石垣と木の間にちょこっと見えている建物は天守閣。このあたりは松山城撮影スポットの一つにもなっているようです。

案内係

戸無門をくぐると、ちょっとした広場に出ます。頂上ではありませんが、ここからの眺めもなかなかのものでした。写真に写っているのは、ネットで調べたところによると松山城の案内ボランティアの方とのこと。観光客に記念撮影&案内をしているそうです。役柄は左から坊ちゃん(?)、マドンナ(?)、明治時代の・・・軍人(?)、でしょうか。
拙者「記念撮影一枚いいですか?」
軍人(?)「ええ、どうぞどうぞ。私が撮りましょうか?」
拙者「いえ、拙者は写らなくてもいいゆえ、御三方の写真を撮らせてください。」
快く撮影に応じていただき、まことにありがとうございます。


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