史跡探検記表紙 > 時代別選択

天海僧正毛髪塔

時代区分 江戸時代
関連人物 天海
現在地

東京都台東区上野公園1番

都指定旧跡

<天海僧正毛髪塔の由来>
 天海(てんかい)は江戸時代初期に徳川家康に仕えた天台宗の高僧でありました。奥州で生まれ、出家して比叡山や三井寺、奈良で仏教諸宗を学んだと考えられていますが、その前半生には謎が多く、ある説では、正体は明智光秀なのではないか、とも言われております。
 天海は、徳川幕府の草創期に家康の参謀として参画し、家康の死後は「東照大権現」の神号を朝廷から得るなど、幕府政治の中枢に携わってきました。秀忠・家光の時代にも信任を受け、寛永2年(1625年)、江戸城鎮護のために上野に寛永寺を創建しております。
 その後、寛永20年(1643年)に108歳という類稀な長寿で人生の幕を閉じました。遺言に従い、天海の墓は日光山に、この地には供養塔が建立されました。後に、毛髪塔と納めた供養塔も建立され、毛髪塔と呼ばれることになったそうです。

<交通情報・入園情報>
・JR・地下鉄南北線「上野」駅より徒歩5分ほど


探検日:2005年4月29日
侍庵トップページへ戻る