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中尊寺

時代区分 平安時代
関連人物

藤原清衡
藤原基衡
藤原秀衡

現在地

岩手県平泉町

国宝(金色堂など)・重要文化財合わせて約3000点

<中尊寺の沿革>
 中尊寺は天台宗の東北大本山であり、山号は関山(かんざん)慈覚大師850年に開基したとされています。前九年の役、後三年の役を勝ち抜いて奥州の覇者となった藤原清衡(ふじわらのきよひら)は、仏の国を建設する目的として多くの堂塔を造営。その中の一つが、有名な金色堂です。上の写真に写っているのが、金色堂の「覆い堂」です。900年ほども昔に作られた金色堂なら、風雨や落雷でかなり損傷しているのではないか?と思った方はいらっしゃいませんか?拙者もそう考えていたのですが、造営当時から、金色堂を風雨から守る「覆い堂」が存在していたそうです。現在では、現代建築技術を用いた建物を覆い堂としており、金色堂を守っております。
 金色堂の造営が始まったのは天治元年(1124年)。清衡が十数年の年月をかけて建てました。このような経緯を経て造営された金色堂は、中尊寺に現存する建築物の中でも、唯一創建当初の遺構を保っているそうです。金色堂には、清衡・基衡・秀衡3代のミイラと、泰衡の首が納められておりますが、そのものを見ることはできませんでした。また、金色堂の内部は写真撮影禁止となっておりますのでご注意を。

<交通情報・入園情報>
・電車:JR「平泉」駅より徒歩20分ほど
・拝観料(金色堂・新讃衡蔵共通):大人800円

探検日:2005年5月2日
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