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吉水神社

時代区分源平・太平記分類区分神社寺院旧国名大和

・重要文化財:書院

創建

・天武天皇の白鳳年間
・役の行者による創建(?)

現在地

奈良県吉野郡吉野町吉野山

祭神

・後醍醐天皇 ・楠木正成 ・吉水院宗信法印

<吉水神社の歴史>
 吉水神社は元は「吉水院」という名前だったのですが、明治8年に寺号を廃して吉水神社となったそうです。吉野の歴史は古く、吉水院が創建されたと考えられている白鳳の頃は、役の行者などの修験道者の修行の地として栄えていたそうです。そのため、吉野の僧(といっていいのか?)は独自の勢力を保ち、中央政界から逃れた著名人を匿うことも多かったそうです。有名なところでは、源平合戦で名を上げた源義経、太平記に描かれる時代では護良親王も吉野に篭もり、後醍醐天皇は南朝を吉野に開きました。吉水神社は、その時に一時的に皇居となったわけです。さらに時代は流れて、天下統一を果たした豊臣秀吉は、吉野の花見に訪れており、その際吉水神社が本陣となった、という歴史があります。

入口より撮影

<管理人の感想>
 源平、太平記、安土桃山時代と、主要な事件では3つの時代に関わっている史跡は全国でも珍しいと思います。歴史の長さに比例して、宝物も数多く揃っておりますが、2005年は大河ドラマが「義経」であったためか、義経が使った鐙、佐藤忠信の兜、静御前の鎧(静御前の鎧?しかも、展示してあったのは袖だけ)、静御前が舞の時に着用したという着物が主に展示されておりました。後醍醐天皇の玉座の間も、入れませんが見学することはできます。

<交通情報など>
・ロープウェイ「吉野山」駅より徒歩15分ほど

探検日:2005年2月12日
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