石和川中島合戦 戦国絵巻

第27回 2005年4月17日

(左写真:ゆるり甲冑隊行軍の図)

黒地に隊章入りの背旗を掲げて行進する姿は、かなり壮観です!!
左肩の袖印も、お客さんの目をひいたようで
「ゆるり隊?」
との声も一部聞こえました。意外なところで宣伝効果があったのかも??

今年もやって来ました笛吹川の合戦場!!
天気晴朗なれども風強し、といった気候だったので、日除けのない足軽の頭には、日差しが強かったですね。特に、この頃拙者の頭はかなりの短髪だったため、日射病になるのではないか、と心配してしまいました(^_^;)

 今年も昨年と同様に、武田・上杉両軍は観客席と合戦場をつなぐ架け橋を渡って入場しました。その後のストーリーはこれまでとほぼ同様でした。主催者の挨拶から始まり(今年はドイツ騎士団のゲストはいらしておりませんでしたな)、状況説明と献塩の儀、武田・上杉両軍の出陣式、とイベントが進みました。大将の桔梗御前さんは、出陣式に出ますが、副将と足軽たちはこの間待機。前後左右を友軍に囲まれ、しばしのお昼寝タイムです(笑)

合戦劇の流れも、前回前々回とほぼ同じでした。まずは上杉軍による車懸かりの陣から戦いは始まります。今回も、武田軍の中央に入り込んで抜けてくるだけなのですが、上杉軍の通り道付近で外人さんの部隊を発見しました。しかも、彼らの戦意はかなり高そうでしたね。
左写真は軒猿衆&弾正隊による突撃の一場面です。軒猿衆若手のAkira殿を先頭に、矢尻形で突入していく姿は見事でした(^o^)!!

 車懸かりの後は謙信公による三太刀七太刀、高坂隊が橋を渡って登場し、4騎で騎馬戦が行われ、と例年通りに劇が進み、最後に全軍総懸かりが始まりました。やっと出番だ(^o^)!!
 と、いうわけでここからは文章のみのレポートになりますがご了承ください。自分が戦っている時は、写真はなかなか撮れないゆえ(^_^;)
 ゆるり隊の方針は二つ用意されていました。一つ目は、謙信公の防衛。二つ目は武田本陣への切り込み、です。直前までは、寝不足の人が多いゆえ(笑)、走らなくてもいい「謙信公の防衛」にあたる人が多かったようなのですが、実際に戦場の空気に触れることで士気が高まったのか、全員で武田本陣へ切り込む、ということで一致しました。この時、拙者はちょっと気になることがあったゆえ、辺りを見回していたところ・・・・
(・・・あら?みんなは!?)
気付いた時には、上杉軍の群れの中に一人取り残されておりました(^_^;)。後ろから押し寄せる友軍の波に乗り、武田本陣に向かっていた途中で、武田足軽のおじさんと目が合いました。拙者は素通りしたかったのですが、おじさんは拙者に斬りかかってきました(汗)。ここで逃げるのも、なんとなく悔しいので戦闘開始!
 正面から切り込んできたおじさんの刀を受け止め、しばし鍔競り合い!こちらから押し返して、いったん間合いを置きます。さて、次はどう攻める!?そんな拙者の思いとは裏腹に、おじさんはそのままどこかへ行ってしまいました・・・(^_^;)。しかし、休む暇はありません。おじさんの次は、立派な鎧をまとった武者に遭遇。年の頃は拙者とほぼ同じぐらいか。
「名のある将とお見受けいたした!いざ勝負!!」
思わず声をかけてしまいましたが、鎧武者は拙者の挑戦を受けてくれました(^o^)。この戦いの詳しい記憶はありませんが、うまい具合に相手の背中をとれたので、後ろから捕まえて刀を首筋に当てることができました。敵将、討ち取ったり(^-^)
 これ以後、何をしていたのか記憶が飛んでおります。。大将の桔梗御前さんにばったり出会ったことは覚えていますが、その後すぐにはぐれてしまったようです。記憶が残っているのは、最後に単身で武田本陣に切り込んだことでした。
 単身で突入した武田本陣は、信玄公の両脇に馬廻り衆と見られる鎧武者が整列していたのですが、信玄公を守る様子はありません(笑)拙者は彼らの前を駆け抜けて一直線に信玄公に向かい、盾机の上に飛び上がって信玄公に斬りかかりました。信玄公は拙者の刀を軍配で受け止めました。(次はどうする?) 一瞬の後、背中を押されて盾机から転げ落ちる拙者。信玄公の方を見ると、上杉の武者が後から波のように信玄公に押し寄せ、支えきれなくなった信玄公は床机ごとひっくり返ってしまいました。ここで、スタッフの手が入り、上杉武者は追い返されてしまったわけです。スタッフがレフェリーみたいな役割を果たしているのですね(^_^;)
 盾机から転がり落ちた時の衝撃で、拙者は右手親指の爪がはがれかけの状態になり、指の付け根も傷めてしまいました(^_^;)。鎧で覆われている部分に怪我をすることはあまりないのですが、露出している手は、わりと傷つきやすいのですよね。手袋のような、保護具があった方がいいのかもな〜、と思いました。
 こうして、3回目の参加となった石和川中島合戦も幕を閉じました。最後は、ゆるり隊で記念写真を撮って退場となりました。帰り際に、演出部隊で活躍されていた最中餡十郎殿と戦姫さん、それに米屋繁霞殿とほぼ半年ぶりに再会できました。今回も、演出部隊の活躍は遠目にしか見えなかったのは残念でしたが、観客の歓声はしかと聞こえておりましたぞ♪

 それにしても、今年は風が強かったですね。それだけならいいのですが、風が戦場の砂を巻き上げるため、拙者は喉がガラガラになってしまいました(>_<)。記念品の手拭で、覆面した方がよかったのかもしれません(覆面足軽がたくさんいたら、かなり不気味ですが)。

<謝辞>
 ゆるり隊の皆様、まことにお疲れ様でした。おかげさまで、楽しい2日間を過ごすことができました。今回、石和は初参加の方がほとんどでしたが、(拙者を除いて)怪我人もなく無事に終えることができ、安心しております。来年も参加することとなりましたら、その時はまたよろしくお願いいたします。
 特に、ゆるり隊の代表として、取りまとめにあたった辰之進殿、まことにお疲れ様でした。取りまとめ役は何かとたいへんなことが多いものですが、今回参加された皆様も存分に楽しめたようで何よりです。  また、軒猿頭殿はじめ、軒猿衆の皆様方と、弾正隊の皆様にもお世話になりました。まことにありがとうございますm(^-^)m。次は、謙信公祭の時でしょうか?その時もよろしくお願いいたします。
そして、此度の石和川中島合戦戦国絵巻に参加された皆様、暑い中お疲れ様でした!
最後に、祭りの企画・運営に携わった石和川中島戦国合戦絵巻実行委員の方々に深く御礼申し上げます。


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