この頃、近畿地方を拠点に活躍の場を広げている「ゆるりの集い(代表:辰之進)」の動きが注目されている。この会はいわゆる「歴史同好会」のようなものだが、その活動内容は従来の同好会とは、やや性質を異にしているようだ。あるメンバーは、地元の歴史・お気に入りの人物についてよく調べており、剣術などの武道をたしなむ者もいる。またある者は優れた技術で刀を加工したり、手製の甲冑を作製したり、昔の時代の小物を作ったりと、個人個人の特性を活かした活動を行っている。中でも珍しい(?)と思われる人々は、自ら甲冑を製作あるいは購入し、各地で開催されている歴史を題材とした祭りに好んで参加している人々だろう。
山梨県の笛吹市(合併前は石和町)で春に開催されている「石和川中島合戦 戦国絵巻」は、1561年に激しい戦いを繰り広げた武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」を数百人規模で再現する、大きな祭りとして有名だ。今回、「ゆるりの集い」のメンバーが石和に集合し、一部隊を率いて参加するというので、小生も部隊に加えてもらい、密着取材を行ったものである。
「ゆるりの集い」の配役は、上杉軍・新発田尾張守長敦隊。参加者は以下の通りであった。
新発田尾張守長敦 |
桔梗御前 |
副将 |
春日源助 |
足軽(雑兵) |
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辰之進 |
河井計実 |
同田貫 |
根岸 |
落ち武者の多気 |
抹茶ん |
まさき♪ |
左京亮 |
雑賀孫八 |
吉之介 |
吉法師 |
ka-ko |
つち右エ門 |
違い鎌 |
山内兵馬 |
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自前甲冑 |
因幡真親 |
と、祭り参加者だけで18人。これに、隊内パンフレットのイラスト作成を担当したマニラ戦国伝達人など、後方支援者を含めると、ゆるり隊の動員兵力は数十人に及ぶ規模になったと思われる。
4月16日(土)
石和川中島合戦の前日。拙者はこれまでと異なり、東京方面から甲斐の国に向かいました。前2回は、近畿から夜行バスで行って帰ってくる、という強行軍をしておりましたが、今回は電車で数時間。かなり楽な旅になりました(^o^)。この日は、甲府で戦国武田氏の史跡を巡り歩いた後、夕方にゆるり甲冑隊で集合。楽しい前夜祭となりました(^-^)。それにしても、ゆるりのメンバーは個性派揃いで楽しいですね(笑)
拙者はいつもの通り、飲んだ後は眠くなってしまったので、解散後は早々に寝床につきましたが(^_^;)、中には朝方まで武術について語り合う方々もいらっしゃったようです。
4月17日(日)
この日は、昨年と同様に、朝から暑いぐらいの晴れの日でした。やっぱりお祭りは晴れが一番です(^-^)。今回が石和初陣となったゆるり隊ですが、準備はいろいろと念入りに行ってきました。 |
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第二は袖印です。袖印は、平安時代の頃から、敵味方の識別のために用いられていたそうです。背旗は足軽のみが着用となっているで、大将・副将も含めて全員が同じ部隊であることを示すために、という目的で製作されました。 |
左上写真はズラリと整列した上杉軍団。石和は今回で3回目の参加ですが、毎回その規模の大きさを実感しております。武田軍の人数も合わせたら、本当に戦国映画の合戦場面が撮れそうですね。
簡単な説明が終わった後、お昼休憩となりました。大将役の桔梗御前殿は、着物がたいへんよく似合う方です(^o^)。今回、鎧を着るのは初めてで合戦形式のお祭り参加も初めて、とのことだったのですが、事前にゆるり隊内でアミダくじをしたところ、見事に大将役となりました♪体力温存のために、休憩中は鎧兜は脱いでおかれておりました。3色威しの鮮やかな大袖の鎧。それを見た拙者は思わず・・ |
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ちょっと疲れたところで記念撮影。 |