オープニングから始まり、「劇団 謎のモダン館」による「千々石大和守直員」と息子(後の千々石ミゲル)の別れ、千々石の兵と家族の別れが上演されます。そして、いよいよ龍造寺軍が千々石に攻め寄せてきます。まず最初に活躍するのは、シンヨー殿演じる龍造寺軍の暴れ僧兵「空円」。薙刀を振り回して、千々石の兵を片っ端から切り捨てていく姿は、まさに「弁慶」!! 敵役にも関わらず、千々石の女性陣から黄色い声を一身に浴びていたシンヨー殿は、まさにヒーローでありました。
 この「空円」を倒すのが、中川内膳正殿演じる千々石の家老「木戸万九郎」。激しい一騎打ちの末、木戸は空円を打ち倒し、千々石勢は一矢酬いるのですが、さすがに多勢に無勢。激戦の最中、大将の「千々石大和守直員」は火縄銃の銃弾を浴びて戦死を遂げ、千々石勢の敗北が決定づけられるのでありました。


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