小田原北條五代祭り

第39回 2003年開催

後編 (馬と行列編)

少年隊  少女隊

色分けされた部隊が順々に二の丸広場を出発!烏帽子に陣羽織の少年武者あり、なぎなた装備の少女武者あり・・

手作り甲冑隊  北條早雲公  北條氏康隊

手作り甲冑隊には稚児武者もおりました。北條早雲公役の小田原市長、黄色地に三鱗の家紋を染めた旗印・赤備えを率いる北條氏康隊。
鉄砲足軽  北條氏綱公

鉄砲足軽は陣笠をかぶっておりました。うう、拙者も陣笠欲しゅうござる・・。。
二代目・氏綱公の部隊は青備え(?)でありました。


馬上北條氏照公

こうして二の丸広場を出た一行は再び銅門に整列し、続々と出発していったのでありました。
拙者や真下殿が所属する北條氏照隊は、氏照公と馬のくつわ取り以外は、全員一般公募で集まった方々。先頭に2本の流し旗、続いて石和の副将鎧を着た組頭、その後ろに馬上の氏照公(八王子の観光関連のお仕事の方が扮しておられました)、すぐ後ろに名前を書いた旗持ちが2名が続き、最後は拙者ら足軽槍衆が2列で行進いたしました。拙者は槍衆の最前列だったゆえ、始終を見ておりました。

拙者は、馬に乗ったことは数回しかありませぬが(牧場などで、係りの人がひく馬に乗るだけのもの)、聞くところによると、馬はたいへんデリケートな生き物で、見慣れない大群衆の中を進むのにはかなり脅えるそうです。氏照公の馬も例外ではなく、途中で何度もいななきました。馬糞もしました。真っ直ぐ進まず、横歩きに進むような形になって観客を驚かせることもしばしば。馬のくつわをとっている方々は、馬をなだめ、観客の列につっこまないように制御して、たいへんそうでありました。
騎馬武者は華やかでありますが、行列に馬を使うのはいろいろたいへんそうであります。
お昼を過ぎて気温も高くなると、アスファルトで舗装された道からわらじを通して熱気が伝わってきました。おまけに、なんとなく疲労感が・・。たいした運動などしていないのに、なにゆえに?と、考えてみたらほとんど寝ていなかったことが思い当たりました。こんなとき、途中の給水場で飲んだ一杯の水はうまかったです(^o^)。
行列のイベントとして、2ヶ所で部隊ごとに勝ち鬨がありました。ところが・・、暑さで疲れていたせいもあるでしょうか。全体的に声が小さくて、あまりうまくできなかったのであります。勝ち鬨も、練習しないとタイミングを合わせるのが難しいのであります。今回は練習しませんでした。ちなみに、最後尾の氏直隊。音頭をとる高校生は元気一杯だったのでありますが、答える方はいまひとつでござった・・(反省)。

足軽3人

長い行列では、ときどき止まってしまうこともありまする。最初の方は休憩ついでに、周辺を見ていたのでありますが、ただ行進するだけではいまひとつ。。後わり頃は、止まるたびにこんなかんじで撮影しておりました。足軽でも、何人か集まって槍を構えるとさまになるようで、観客から歓声が出たりしました。
こうして行進は終わり、一行は再び二の丸広場に帰陣。

帰陣式

二の丸広場に帰還すると、再び有名武将と旗持ちの方は壇上に。拙者ら武者組はその前に整列。今年も無事に行列が終わったことを祝して、小田原市長の挨拶で終了となりました。
この時、拙者の初陣・賤ケ岳天下とりまつりでお会いした仁民慶殿にもお会いしたのですが、ちょこっとしか話ができませんでした。

「氏照公と写真撮りましょう!」と真下殿。二人で氏照公を探したのですが、見つかりませんでした・・(無念)。
しかし、氏政公は発見できたゆえ、早速写真を撮ってもらいました。ついでに、氏政隊に混じって拙者らも記念撮影。ちなみに、氏政役は外国の女性の方が、その麾下の槍衆も外国の方が演じておられました。おそらく、全軍の中でもっとも士気が高かった部隊かと思われまする^^。

氏政隊に混じって・・?

「氏政公に頼んで、戦ってるところ撮りましょう!」と真下殿。今日の真下殿はかなり元気でありました。拙者はほとんど眠れていないのと、初夏の陽気の中の行進で、ちと疲れていたのとは対照的でござった。せっかく撮るならそれらしいところで、ということで、選ばれた場所は銅門。
氏政公に頼んで、構図を決めると、氏政隊の槍衆の方も一人加わって撮ってもらいました(^o^)。
そうそう、氏政公の兜はいかにも北條家らしいもので、前立が三鱗でありました。珍しいことに羽飾りつきであります。氏政公に反旗を翻した(?)足軽3名との戦いの構図。
(構図発案:真下昌景殿)

銅門の戦い

こうして、第39回小田原北條五代祭りは幕を閉じたのでありました。暑い中、長時間の行進、お疲れ様でした。
越前、石和、小田原と春に3つのお祭りに参加した拙者。楽しかったと同時に、いろいろ学ぶことも多かったです。今回の経験は、今後に活かしていく所存でござる!
とりあえず、今回の教訓。
祭りの前日はよく眠りましょう!!

<謝辞>
今回もご一緒に参加した真下昌景殿、お世話になりました。ありがとうござるm(^_^)m。今回も楽しかったです。
行列終了後に撮影に快く応じていただいた北條氏政公と、そのお仲間の方々もありがとうございまする。
そして、主催者である小田原市観光協会はじめ、参加団体の方々に深く御礼申し上げまする。お疲れ様でした!
レポートトップページへ戻る   前ページへ