桶狭間古戦場まつり

第15回 2003年6月8日開催

桶狭間古戦場まつりは、その名の通り、愛知県豊明市にある「桶狭間古戦場跡」で開催されております。松永弾正殿からこのお祭りの情報を聞き、ちょこっと調べてみたところ、武者行列のみならず桶狭間合戦の再現劇を行っているとわかって興味を覚えたのでありました。さらに、情報を提供していただいた松永弾正殿や、これまで拙者が参加した歴史祭りすべて(といっても5件ですが・・)でお会いしている真下昌景殿も参加するという話を聞き、拙者も応募することに。聞くところによると平均倍率2倍(インターネットによる情報伝播のため?)という状況だったのですが、運良く家臣の役で抽選を通りました\(^O^)/!!
松永弾正殿、真下昌景殿も家臣の役で参加が決まり、さらに自前甲冑で上杉播磨守定景殿も行列に参加するということになり、楽しさ倍増!!
初めての再現劇参加。そろそろ暑さが厳しくなりかける初夏という季節。これまでの多少の経験と共に、今回も元気に出陣してまいりました!


前日リハーサル編

このお祭りは桶狭間合戦の再現劇をやるので、前日に練習する必要があります。また、配役も織田信長と今川義元以外はみな「家臣」ということだけで、具体的に誰をやるのかは決まっておりませんでした。事前に諸所で仕入れた情報によると、10人いる家臣の顔ぶれは・・
<織田軍>
・柴田勝家 ・佐々成政 ・木下藤吉郎 ・前田犬千代 ・服部小平太 ・毛利新助(役名は旗の名前に従いました)
<今川軍>
・岡部元信 ・三浦義就 ・他2名
以上。
桶狭間古戦場まつりポスター

この中で、拙者が考えていたのは服部小平太か毛利新助でありました。この二人は、戦国大名にはなりませんでしたが、桶狭間の戦いでは大活躍しております。服部小平太は今川義元に一番槍をつけ、これに毛利新助が加勢して義元公の首をとったのでありました。事前の話では、家臣の役は前日リハーサルの最初に決めるということ。真下殿が毛利新助をやりたいとのことだったので、それなら拙者は服部小平太で、ということになりました。もっとも、この時は拙者らがそう考えていただけで、確定したわけではありませぬ。

7日土曜日の午後3時からリハーサル開始だったゆえ、弾正殿、真下殿、拙者の3人で少し早めに熱田神宮に集合してご祈願。それから桶狭間関連の史跡巡りをしてから集合場所である舘小学校に向かいました。午後3時をまわり、再現劇参加者が全員集まったところで、まずは家臣役の割り振りから。一番最初に「それではまずは服部小平太をやりたい方」と聞かれたので、拙者は迷わず返事と共に挙手。運良く、他に希望者がいなかったために、拙者はそのまま服部小平太役に決定しました\(^O^)/!続いて毛利新介に真下殿が立候補して決定。直前までどの役にしようか迷っていた弾正殿も、その次に来た柴田勝家役に立候補して決定となりました。まさか、こうもすんなり希望通りの役に就けるとは・・(驚)。さて、決まったからには一生懸命がんばらねば!服部小平太は、再現劇クライマックスで槍を振り回しながら登場し、義元公の前に立ちはだかり、毛利新助が背後から羽交い絞めにした義元公に槍で止めを刺す(残念ながら、毛利新助が止めを刺すシーンはありませんでした。)という、最後を締める重要な役。石和のように、敵前転倒など許されません(汗)。

幻・緋威鎧

配役が決まったところで、早速台本に沿って練習開始。実は、劇の台本はこの時初めて手渡されたのでありました。服部小平太や毛利新助は最後のシーンで一言ずつあるだけなのですが、信長公・義元公・その他重臣役は台詞がけっこう多かったです。これを1日の練習でマスターするのはさすがに難しいのでは・・と思いましたが、台詞は語り部役の方が全て言ってくれるので、役者はそれに合わせて演技をするということでありました。早速、第一幕・丸根、鷲津砦の戦いで敗れた織田軍を、今川軍が追撃するという形で始まります。拙者も敗走する織田軍の一員になり、槍を杖代わりにし、ちょこちょこ戦いながら逃げました。織田軍を追い払った今川軍は、勝ち鬨をあげます。
第二幕は所変わって清洲城内。呑気に酒を飲む信長公をよそに、柴田勝家と佐々成政が降伏か抗戦かで激論を交わしております。この幕では拙者の出番はなかったので、明日着る鎧の記念撮影を。左の如く、緋威しの豪華な鎧だったゆえ感動でござる(^o^)。


出演者は東映の方の指導で、台詞に合わせての演技を練習したのですが、けっこう大変そうなのが見ていてよくわかりました。かく言う拙者は、最後のシーンで槍を振り回しながら登場。そして、義元公・小平太・新助による最後の見せ場(これも殺陣?)を練習。これが簡単なようで意外に難しく、ちょっとタイミングが外れると間延びしてみっともなくなってしまうのです。最後の見せ場はなかなかうまくいかず、明日の直前練習までの課題となりました。
再現劇終了後、一部の出演者が紹介されるのですが、なんとこの中に服部小平太も含まれておりました。紹介されるのは信長公・義元公・朝比奈泰能(あさひなやすよし)・服部小平太・毛利新助の5名。織田軍からは重臣の柴田勝家を差し置いて小平太や新助が登場してしまいます。また、この5人は紹介されるだけでなく、前に出てそれぞれ自由にワンアクションしなければなりません。拙者は槍を持っているゆえ、槍を使って一つやりました。真下殿演じる毛利新助は刀を使って決めます。

一通り終わった後、本番の場所で立ち位置などを簡単に確認してリハーサルは終了。地元ケーブルテレビにインタビューされたりもして(汗)、長いようで短い約3時間のリハーサルでありました。それから、掲示板で知り合い、リハーサルの見学に来た地元愛知の歴史祭りの士・今川尾張守秀秋殿とご対面。ちなみに、信長役の方は今川殿のご友人の方でありました。さらに、この日近くまでいらっしゃっていた歴史祭り参加における大先輩・殿ともお会いしました。残念ながら克殿は本番当日は所要があったため、本番の様子を見てもらうことができませんでした。克殿と話していた時間は短いものでしたが、各地の祭り参加体験談や情報など、おもしろい話をいっぱい聞かせてもらいました。

弾正殿作・陣羽織

克殿とは名古屋駅でお別れ。その後は自前甲冑で行列参加の上杉殿、見物にいらっしゃるはま殿と合流。弾正殿、真下殿、今川殿、拙者と合計6人で軽く宴会となりました。話題は当然「歴史祭り」。いろいろな話が聞けて面白かったです。
そして、写真は弾正殿手作りの陣羽織。実に見事な出来栄えで、このまま商品として売り出すことができるのではないか、と拙者は思いました。柴田勝家を演じる弾正殿は、織田家の重臣らしく陣羽織を着て参加したいと言っておられましたし、皆もそれを勧めておりました。

宴も後半の頃、拙者は一足先に今宵の宿を提供していただいた伯父の家に向かうために中座となりました。
明日本番の天気予報は晴れ。降水確率0%。気温も高くなりそうです。明日、おおいに盛り上がりますように・・・!


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