津まつり

平成15年度 2003年10月12日開催

騎乗・藤堂高虎公

高虎一行は体育館を出発。行列出発地点の市役所前まで向かいます。
市役所の前には大きな特設ステージが設置されており、よさこいソーランが披露されておりました。毎年30万人もの人が来ると聞いていたのですが、本当にすごい人数でありました。広場もステージも観客、よさこいチームの人々で埋め尽くされておりました。拙者らはステージの裏を通り抜けて出発地点へ。ここで出発の時までしばらく待機、ということなので、ぶっつけ本番のようなものですが即興演技を実行!

左写真
馬上の人となった高虎公。重そうな兜ですが、威厳たっぷりです。

平成15年度 津まつり即興演技

円陣
(写真提供:よしま殿)

拙者「藤堂家臣団、集合!!」
道のほぼ中央に拙者が立って号令をかけ、奉行、小姓が拙者を取り囲むようにして、外側を向いて円陣を形成。
続いて拙者の口上。
拙者
「戦国乱世を駆け抜けた藤堂高虎公を支えたのは、他ならぬ、我ら藤堂家臣団!
我らの勇姿、しかと見せつけようぞ!
全騎、抜刀〜〜!!」

この合図で全員、太刀を抜いて身構えます。
拙者「勝ち鬨をあげる!エイ!エイ!」
全員「オォ〜!!」
と、勝ち鬨を3回あげます。

拙者心の声
(むむ!?反応が薄い(汗)!?)

勝ち鬨が終わった時点で、何かしらの反応が観客から出ると思ったのですが、此度は何もなし(大汗)。失敗か!?
心底焦る拙者に、横内殿から一言、助言をいただきました。
横内殿「最後に一礼して終えたほうがいいのでは?」
なるほど!これではどこが終わりなのか、見ている方からはわかりにくいかもしれませぬな。最後の締めくくりを用意せねば!
勝ち鬨の後、「納め〜刀!」と「一同、礼!」の号令をかけて、終わりをはっきりさせる、という案に改良となりました。
一度目は失敗(?)に終わりましたが、懲りずに二度目に挑戦じゃ!

さて、演技だけではなく「営業活動(←よしま殿命名)」もしっかり行います。興味ありげに見ている子供などを見つけたら
「刀持ってみる?」
と言いながら刀を手渡します。特に拙者が帯びていた刀は模造刀で重量があるうえに、龍の紋様が刻まれた立派な物だったので「重〜い」とか、「かっこいい〜」など、子供に限らず大人にもなかなか好評。一人が持ち始めると、我も我もと、ちょっとした人だかりができて、順番に刀を回して記念撮影となります。うむ、こちらはなかなか順調でござる(^o^)。
(写真提供:松永弾正殿)

といっても、失敗もありました。
小学校高学年ぐらいの男の子が、幼稚園かそれよりもう少し小さい妹(?)をだっこしてこちらを見ておりました。男の子は興味ありげだったのですが、女の子は拙者を見て脅えている模様。
拙者心の声
(どうしようかな・・?・・・よし、行ってみよう!)

と拙者が近づいていった途端、女の子は泣き出してしまい、慌てた男の子は妹を抱えて後ろに下がってしまいました・・。。
横内殿「はは、泣かしてしまいましたな(ニヤリ)」
拙者「いや、まいりました(^_^;)」
幼い子供の目には、鎧武者は恐ろしいものに映っているのかもしれませぬな。
(ちなみに、後ほど、この時の男の子は泣き出した妹を親に預けて再びやってきて、刀を持って記念撮影を行いました。)

さて、出発時間が来ると行列は進み、有料観覧席の前へ。ここで2回ほど「高虎入城イベント」を行いました。こちらは練習のかいあって、なかなか上手くできたようで、暖かい拍手を頂くことができました(^o^)。
そして、高虎行列は一旦表通りを曲がって人の少ない脇道を経由し、国道に向かいます。行列全体が国道に並んだところで、再び時間調整のためにしばらく待機。よしま殿やスタッフの方から
「さっきの、ここでやってもいいですよ。」
とのお言葉。了解でござる。今度は決めてみせまする!
陣形に参加していただく皆さんに変更点を伝え、もう一度挑戦!今度は黒子の方が拙者の側でマイクも用意してくれました。
最初の号令で、藤堂家臣団が整列。そして拙者の口上。口上は、大きな声で、かつ聞き取りやすいようにはっきりと、を心がけましたが、一部かすれ声になってしまいました。そして3回勝ち鬨をあげた後、「納め〜刀!」の号令で刀を納め、「一同、礼!」の号令で締めくくり。二度目の挑戦は、なんとか観客の方から拍手をいただくことができました。よかった!ほっと一息でござる。

写真は3回目の時のもの。
「藤堂家臣団!整列!!」
いつの間にか、手振りまでついている拙者。

3回目

「全騎、抜刀!!」
の場面。正確に言うなら、「全騎」ではなく「全軍」か「総員」の方がふさわしいかもしれませぬ(^_^;)

抜刀!

「エイ!エイ!」
「オォ〜〜!!」
の場面。人数が多いと迫力があります。

これら3枚の写真撮影&提供:よしま殿。
まことにありがとうございます。
m(^_^)m

勝ち鬨

ヒーロー

行列の途中で突然騒ぎ出す女子衆。
何かと思ったら大河ドラマ「利家とまつ」で主役の前田利家を演じた唐沢としあきさんをのせた巨大な山車「安濃津丸」でした。
安濃津丸は平成3年から登場し、一日船長として有名タレント・アーティストを招いているそうです。ことしの唐沢一日船長は、船べりで笑顔で手をふっていらっしゃいました。

ミス津

同じく、安濃津丸に乗船している和太鼓チームと華やかな振袖姿のミス津。
しかし、安濃津丸を取り囲む女子衆の視線、カメラ、携帯は皆、唐沢一日船長に向いておりました・・。
せめてこっちも向いてほしかった・・、ミス津殿(^_^;)。
(拙者の個人的な感想)

こんな感じでどんどん盛り上がっていく津まつり。しかし、天気ばかりは人の力ではどうしようもありません。朝から微妙な感じの曇り空は、この辺りで雨模様となってしまったのであります。最後にもう一度「高虎入城イベント」をやってから予定を短縮して引き上げとなりました・・。無念。

高虎入城イベント

左は高虎入城イベント(3回目)の一場面。この周囲は本当に人の数が多く、しかも観客を間近に感じたのを覚えております。写真ではわからないですが、この時既に雨が降り始めておりました。
(写真提供:松永弾正殿)

ああ、無念の退却・・・。
雨に降られた祭りはこれで3回目。拙者の参加回数は9回。三分の一の確率で雨とは・・(ーー;)。

無念、退却

秋の天気は変わりやすい、というのは本当でしょうか?拙者らが体育館に引き上げた頃には雨は止んでしまったのであります。う〜む、この季節、天気の判断は難しゅうござる。
そこで、一部の参加者は校庭で写真撮影会。拙者はよしま殿のリクエストにお応えできなかった殺陣の練習を兵糧奉行殿を相手にしておりました。この時、伊勢戦国時代村のスタッフの方ともお話ができてよかったです。

槍じゃ!

お疲れ〜。といっても、山本殿は槍の稽古を欠かしません。「利家とまつ」で利家が演じた槍の舞も、一部ですが披露してくれました。

5人で
4人で

奉行3人・小姓2人!我ら藤堂家臣団(の一部)!今年も大活躍じゃ〜〜!!

そして来年も再び活躍しましょうぞ!
(上2枚写真提供:松永弾正殿)

高虎公兜着用の図

体育館内で高虎公の兜が置かれているのを発見!近くのスタッフの方にかぶってみてもいいか尋ねてみると
「え・・多分大丈夫だと思いますけど・・。」
というわけでかぶった一枚でござる(^o^)!

<謝辞>

此度の津祭りに共に参加した兵糧奉行殿、松永弾正殿、山本采女殿、横内鞠雄殿はじめ、即興演技に協力していただいた奉行・小姓の皆様、お世話になりました。まことにありがとうございます。
写真撮影していただいた片矢木宣平様、ご協力、まことに感謝であります。
そして、よしま殿はじめ、高虎時代行列運営スタッフの皆様と、伊勢戦国時代村スタッフの方々にもたいへんお世話になりました。来年はもっといい祭りになるといいですね(^o^)


歴史祭り参戦録表紙へ戻る  前ページへ戻る