米沢上杉まつり

2005年5月3日

※内容は、なるべく事実に基づくことに重点を置きましたが、脚本などは手元にないために、管理人の記憶が基盤となっております点をご了承ください。

膠着した戦況を打開するため、武田軍は軍勢を本隊と高坂昌信率いる別働隊の二つに分けました。
武田信玄
「昌信の一隊は、上杉軍が陣取る妻女山に回り込み、奴らを山から追い落せ。」

高坂昌信
「はは!お任せくだされ!」

武田信玄
「本隊は八幡原で上杉軍を迎え撃つ。本隊と別働隊で挟み撃ちとするのじゃ。」


高坂昌信率いる別働隊は、妻女山に向けて出発。橋を渡って、対岸に移動していきました。
しかし、上杉謙信はこの作戦を見抜き、別働隊が到着する前にひそかに山を降りはじめたのです。こうなると、危険になるのは手薄になった武田軍本隊です。そして、両軍は八幡原にて遭遇し・・・



(写真提供:碓氷雪殿)

真田幸隆
「弓隊!前へ!!」

戦闘は矢の応酬から始まりました。写真のように、矢にはスモークがつけられているのが特徴です。ちなみに、射手は弓道部所属の高校生、とのことでした。
弓矢の応酬の次は、米沢藩鉄砲隊による火縄銃が放たれます。
舞台装置である枯れ草の山も煙を上げはじめ、白兵戦が始まります。



(写真提供:碓氷雪殿)

まずは小部隊がぶつかり合いました!
高校生足軽を率いた大将同士は一騎打ち、そして足軽高校生はちょっと戸惑いながら槍合戦を繰り広げます。
このような小規模戦闘が、部隊を入れ替えて数回行われましたが、武田軍必死の防衛を上杉軍は突破することができません。このままではいかん!!

上杉謙信
「我こそは上杉謙信!!信玄、覚悟!!」

謙信公は単騎で武田本陣に切り込みますが、信玄は謙信公の刀を軍配で防ぎ、一命をとりとめるのでした。

面白かったのは、武田軍の一部隊が
「追え!!敵将を逃がすな!!」
と叫んで、騎馬で引き返す謙信公を追いかけていったところです。もちろん、追いつくわけはないのですが、演出が細かいですね。

高坂昌信
「お館さま〜!!」

ここでついに現れた高坂隊!彼は本当に川を渡りはじめました(驚)!!
ジャブジャブ水をかきわけて先頭を進む大将、それに続いて必死で追いかける旗手、そして高校生足軽たち。ガッツあふれる演出でした。お見事!!

そしてさらにビックリ!!
少数ながらも上杉軍から迎撃部隊が姿を現し、川の中で戦いが始まったのです!!

(拙者も川に飛び込んで友軍の救援に行きたい!!
しかし、勝手な行動はマズイだろうし、今回は手作り甲冑だから、さすがに川に入るのは無理か・・)


機会があったら、川での戦いにも参加してみたいですね(^-^)


全軍、総がかりじゃ〜!!!

(武田軍本陣付近より、総攻撃開始の様子の動画、無音約8秒)

 これまでずっと待機していたやーたろー殿と拙者。早く戦場に出たくてウズウズしておりましたが、この時も友軍を見送っておりました。それは、スタッフから御館様の護衛を頼まれたことだ一つ。そして、もう一つは約束しておいた対戦相手がいるからでした。やーたろー殿は飯綱殿と、拙者は軒猿頭殿と対戦する約束を事前にしておいたんです。軒猿頭殿は、遠くの上杉軍本陣から全速ダッシュで武田本陣までやってくる、とのことでしたので、拙者は待ち受けていなければなりませんでした。 (来るか・・・・・
来た!!)

前方30mあたりのところを、兜の代わりに手拭で鉢巻をした武者がまっしぐらに向かってくる姿をとらえました。紛れもなく軒猿頭殿です。武田方のスタッフ忍者は、全速で駆けて来る軒猿頭殿を見て驚いておりました。それぐらい、迫力がありました!拙者も負けていられん!!
「そちらにおわすは越後軒猿衆の頭領とお見受けいたした!!拙者がお相手つかまつらん!!」
信玄公の前に立ちはだかる拙者。軒猿頭殿は速度を落すことなく、真正面から切りかかってきました。その一撃をなんとか受け止めて、鍔迫り合いに。そして、軒猿頭殿は客席の前まで拙者を誘導します。予想通り、客席前での戦いになりそうです( ̄ー ̄)



(写真提供:碓氷雪殿)

観客席のまん前で軒猿頭殿と一騎打ち!!これほどの大舞台は経験のないことでした。しかも、今回は殺陣ではありません。手などは一切決めておりません(汗)。
なので、どういう動きになっていたのかあまり覚えておりませんが(^_^;)、今回の最大の見せ場を導いた鍵は、拙者が背負った刀にありました。鍔迫り合いの時の一瞬の隙をついて、軒猿頭殿が背負い刀を奪い取って二刀流になったのです!これには、拙者も観客もびっくりでした(笑)
刀を取られて焦る拙者(大汗)。なぜかって?
その理由は、背負った刀は拙者の私物であるからです。激しい撃剣で折れたりしたら、ちょっとだけショックを受けてしまいます(^_^;)
しかしそんな思惑は通じるはずもなく、二刀流で積極的に攻撃に出る軒猿頭殿。拙者は刀を傷つけないように気をつけながら、お頭さんの連続攻撃を防ぐことになりました。
(ちなみに、この時のチャンバラが一番ウケが良かったんです。)



(写真提供:碓氷雪殿)

そして、拙者の刀を奪ったまま逃走しようとする(?)お頭さん。
「待て〜ぃ!!刀を返せ〜〜!!」
鎧が軽いゆえ、すぐに追いついて背後から一撃をお見舞い!
そして、前のめりに倒れたお頭さんにトドメ。
「敵将、討ち取ったり!!」
拍手していただいた観客の皆様、ありがとうございました
m(^-^)m

 無事に刀を取り返し、お頭さんの無事を確認した(笑)拙者は、左馬之助殿とのりび!殿が立ち回りを演じている脇を通り抜けて戦場の中央に向かいました。途中、拙者に背を向けている上杉軍足軽1名を発見したため、試しに背後から切ってみたところ、上杉軍足軽は「うわぁ〜〜・・」と呻いて倒れくれました。米沢の合戦では、切られた人(あるいは、体力が尽きてしまった人)は戦場に倒れる、という決まりがある、という話は本当だったのですね。
 ふと辺りを見回してみると、わりと近くに立派な角兜の武将を発見。飯綱武蔵守法達殿です!
「これは願ってもない好敵手!!いざ勝負をお願いしたい!!」
これも手などは決めていない、アドリブだけの戦いでした。飯綱殿は苦しそうな表情をしていたゆえ、拙者が優勢に戦っていると当時は思っていたのですが、後で聞いたところによると、特別な事情があったためにそれどころではなかった、とのことでした。。まことに申し訳ありません(^_^;)
 この戦いの途中で時間切れ、となってしまったゆえ、残念ながら本陣に後退。こうして、総懸かりは幕を閉じたのでありました。


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