5月3日当日。拙者は宿舎からほぼ完全装備で集合場所のポロンに向かいました(笑)。宿舎のフロントの方は既に知っていらしたようなので、笑顔で応対していただきました。が、それ以外の方々はもちろん、拙者を見て驚きを隠せなかったようです。驚かせてしまってごめんなさいm(_ _)m。今回は、時間短縮と鎧の保護が目的でした。鎧はエアークッションなどを入れてなるべく輸送中の衝撃で傷がつかないようにしているのですが、それでも気付かないうちに傷が入ってしまうことがあるのです。その点、着て行けば輸送中の傷はほぼ防げますし、荷物が軽くなるんですよね♪ サムライダーが、祭りの最中、始終鎧をまとっている理由が少しわかった気がしました。
集合場所のポロンは、既に高校生達であふれておりました。そう、米沢上杉まつりの特徴の一つは
高校生を動員する!!
その数は、3桁に及びます。こうして兵力を増やしているわけなのです!
(ゴールデンウィーク連休の真ん中に、こんな行事に参加させるなよ・・)
っていうかんじの顔をしている子ももちろんいますが、たいていは彼(彼女)らも楽しんで参加しているようです。
自前甲冑参加者の中では、拙者が一番乗りでした。早速控え室に余分な荷物をまとめておいて、合戦にそなえて準備をしていたところで、なんと異国の若い女性とそのお付きの侍女(?)らしき異国のおばさんが控え室に入ってきました(驚)。
異国女性たち「Wow!!」
拙者「おはようございます。(←思いっきり日本語)」
彼女らは、日本語がほぼわからないようなのですが、英語で会話してみました。話によると、彼女らは米沢市と姉妹都市協定を結んでいるアメリカの都市からゲストとしていらしたそうです。若い女性はその都市のミスの方で、おばさんは付き人のようです。異国の姫君ご一行様だったのですね。今回のお祭りでは、異国の姫が馬に乗る、とのことでした。異国の姫が写真を撮らせてほしいと言われるので、刀を構えてポーズを撮ったらたいへん喜んでくれました。そして、お礼に、ということで彼女のポートレイトをいただきました。ドレスのような服に、冠をかぶっている写真でした。これも異文化交流でしょうかね??
異国の姫君ご一行様が係りの人に呼ばれて控え室を出たあと、入れ替わりに軒猿頭殿がいらっしゃいました。拙者は早速、さきほど出会った異国の姫のことを話し、もらったポートレイトもお見せしたところ、軒猿頭殿は一言。
「俺の好みじゃないなぁ〜〜」
・・・(^_^;)
とまぁ、そんなこんなをしているうちに、飯綱殿、東龍殿、のりび!殿、左馬之助殿、やーたろー殿も着陣し、自前甲冑武者は全員集合となりました。今回は、脇差(抜けない)、太刀、そして草鞋は米沢市に用意していただいたので、ありがたく使わせていただきました。先日の佐倉で帯びていた自分自身の竹光は、3月の「のっとれ松代城」で使用した刀背負いベルトで背中に背負いました。此度は大規模合戦劇なので、手製の面頬に喉輪と、できるだけ防御を固めた装いにしたところ・・・
こんなかんじ(真ん中が拙者。左は飯綱殿で、右が東龍殿です)。
自分で言うのもなんですが、ガンダムに出てくるモビルスーツのようです(笑)
形式番号:UHM03−2
名前:ヒョーマレッド(面頬喉輪、刀二本装備バージョン)
戦場では、武田軍のモビルスーツが何機もの敵を撃ち落すことになるのです(^o^)
と、冗談はさておき、まずは参加者の紹介を。
(左写真) |
|
行列出発地点の広場は、武者達で溢れかえってきました。左写真は少年の部隊です。彼らの背旗には、それぞれ異なった武将の名が記されておりました。彼らは、合戦には参加していませんが、行列の要所要所で元気に勝ち鬨をあげておりました。 |
ちなみに、武者行列は上杉軍のみになるそうです(やはり、主役は上杉軍だからかな?)。武田軍所属の拙者とやーたろー殿は、行列から外れた方がいいのかな?と思いましたが、自前甲冑組は揃って行動してほしい、と指示を受けたため、上杉軍にまじって行進することになりました(^-^)
ポロン前の広場にて、前夜に比べると簡略化された出陣式が執り行われました。いよいよ武者行列の出発です。
全軍、出陣!! 本日の主役、上杉謙信公は堂々と騎乗! |
|
それに続く上杉軍団の兵士たち! |
|
そして自前甲冑組! |
|
自前甲冑組は諸所で勝ち鬨を上げました。 |
(上4枚写真提供:碓氷雪殿) |
まだ5月の頭でしたが、この日は晴れていることもあってかなり暑い日でした(^_^;)。最初は面頬装備で歩いていたのですが、熱が顔の周りにたまってむしむしになってしまい、面頬の顎の部分に汗がたまってしまうほどでした。ちなみに、これまでは多くの女性が観客として訪れる(らしい)のですが、今年はわりと少なめ?? のりび!殿や左馬之助殿の話によると、前回はもっと多くの人がいた、とのこと。おそらく、同日にタッキーが出演している、平泉で開催された義経関連のお祭りに人がとられたのではないか、と話しておりました。少ないといっても、去年と比べての話であって、米沢は初めての拙者から見ると、かなり多くのお客さんが集まっていたと思います。
雲ひとつない澄み切った青空。 |
お昼休憩の後、武田軍のやーたろー殿と拙者は武田本陣で待機しておりました。合戦劇の開始は午後2時予定。時間までのんびりのびのびしていると、瞼が重くなってきてしまいました(^_^;)
昨年も参加されたやーたろー殿。今回はかなりウキウキされているそうでした。理由はいろいろあったようですが、その一つは、謙信公の単騎切り込みを間近で見れる、ということです。これは、武田軍ならではの特典(?)なのです。しかも、やーたろー殿と拙者の所属は「本陣」ということだったので、待機位置は信玄公の後方だったんです。これは拙者も楽しみ(^-^)。そして、劇が始まる前に謙信公がたった一人で武田軍本陣までやってきたのです。これはチャンス!!
(写真撮影:やーたろー殿) |
「写真お願いしてもよろしいですか??」 |
信玄、覚悟!!
と、これは練習中の一枚。なので、馬をひく足軽さんがいますが本番はいませぬよ。 |
午後2時を少々回った頃。いよいよ川中島合戦劇が始まりました。まずは、騎馬武者が戦場を駆け回りながら、状況説明のアナウンスが流れます。そして、両軍の出陣式が行われました。
睨み合いが続く戦線。それを打開するため、先に動いたのは武田軍でした。