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原城

築城年 1496年 分類 平山城
築城者 有馬貴純
別名 日暮城
歴代城主 有馬家
史跡指定 昭和13年5月30日 国指定史跡
現在地

長崎県南高来郡南有馬町
(旧国名:肥前)
<二の丸より、本丸を撮影>

略歴

・明応5年(1496年)  有馬貴純が築城
・慶長19年(1614年) 有馬直純が日向に転封される
・元和2年(1616年)  島原領主として松倉重政が入部
・元和4年(1618年)  島原城築城のために廃城処分

<原城の沿革>
1.有馬家の支城
 原城は別名「日暮城」とも呼ばれ、島原湾に面して位置しております。北には雲仙岳がそびえ、南に天草島を臨む原城は、有馬家の本城・日野江城の支城として機能してきました。有馬家が日向に転封され、代わって松倉重政が日野江城に入城しましたが、重政は新たに島原城を築いて本城としたため、原城は幕府の一国一城令に基づいて廃城となりました。原城の石垣など構築物の多くは、島原築城の際に持ち運ばれた、と考えられております。

2.島原の乱
 島原城築城により、原城は城としての役割を失いました。しかし、寛永14年(1637年)に勃発した島原の乱により、全国規模の知名度を得ることになりました。天草四郎時貞を盟主とした約3万7千人の一揆軍は原城に立て籠もり、88日間もの籠城戦を繰り広げ、全滅したのです。

 

<原城の写真>
天草四郎像

<管理人の感想>
 本丸を構成する石垣の一部、空濠などが残っております。「日暮城」の名の通り、夕焼けがたいへん綺麗な場所でした。帰りには、近くの温泉に入って帰るといいでしょう(笑)

<交通情報>
・車:本丸脇に駐車場スペースあり

<付記>
・すぐそばに、温泉があります。雲仙と島原湾を眺めることができます(^-^)

探検日:2005年12月25日
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