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城・砦選択

二条城

時代区分江戸時代分類区分城・砦旧国名山城
現在地京都府京都市中京区二条通堀川西入二条城町
世界文化遺産(1994年登録)
関連人物・徳川家康 ・徳川慶喜
関連事件

大政奉還

二条城は京都の真ん中にある典型的な平城です。軍事上の防衛拠点というよりは、政治的な要素が強い城なのでしょうな。御所もすぐ側にありますゆえ。
二条城が築城されたのは慶長8年(1603年)に徳川家康によって造営されました。築城奉行は板倉勝重だったそうです。1603年といえば、徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸幕府が開かれた年でもあります。二条城は幕府開府と同時に誕生した、とも言えます。そして、運命的なのがこの城で幕府は幕を閉じることになったということ。最後の将軍となった15代将軍・徳川慶喜は慶応3年(1867年)10月13日、諸大名を二条城二の丸御殿の大広間に召集し、大政奉還を行う旨を発表したのでありました。
以後、二条城は朝廷のものとなり、明治17年(1884年)に離宮となり、昭和14年(1939年)に京都市に下賜されました。平成6年(1994年)12月15日に世界文化遺産に登録されております。

東大手門

入口の東大手門。重要文化財に指定されております。
門をくぐるとすぐ右手に番所があり、裃姿の人形さん達がせっせと働いておりました。二条城に将軍が不在の時は、二条在番と呼ばれる武士が交替制で警備とその他職務にあたっていたそうです。

そしてこちらが国宝に指定されている二の丸御殿。ここの大広間で大政奉還が発表されたのでありました。
中に入ることは可能ですが、写真撮影は禁止されておりました。保存のために中は薄暗いのですが、襖絵や透かし彫りなどは見事でありました。各部屋の説明書も日本語と英語で併記されているのが、京都らしいです。

二の丸御殿

内堀に囲まれた本丸には本丸御殿があるのですが、こちらは入ることはできませんでした。
本丸の南西隅には天守台跡があります。当初は5層の立派な天守閣がそびえていたのですが、寛延3年(1750年)8月に落雷により炎上してしまい、以後再建されることはなかったそうです。この天守台はなかなか景色のいいところで、京都の街を見渡すことができます。天守閣の最上階から見れば、もっと遠くまで見渡せたのでしょうな。

<交通手段>
・電車:JR「京都」駅より徒歩25分ほど。
・バス:市バス「二条城前」下車すぐ。
・車:東大手門前に有料駐車場あり。
<開館情報>
・入城料 大人:600円
・入城時間 午前8時45分〜午後4時(閉城は午後5時)
 二の丸御殿観覧時間 午前9時〜午後4時まで
・休城日 12月26日〜1月4日 1月、7月、8月、12月の毎週火曜日(休日の場合は翌日)

探検日:2004年1月8日
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