謙信公祭

第78回 2003年8月16日開催
自衛隊トラック

林泉寺への移動手段は昨年に引き続いて自衛隊のトラックであります。拙者、自衛隊トラックに乗るのは初めてでござる(^o^)
最後に乗り込んだ拙者は端っこ。のりび。殿の隣に腰掛けます。武者を満載したトラックは早速林泉寺へと出発!荷台でうけた風がなんとも気持ちよかったのぉ〜(^o^)
地元の行事を支援するのも自衛隊の仕事の一つだそうです。自衛隊の皆様もお疲れ様です!

いざ、林泉寺へ

林泉寺の入り口で一団はトラックを降り、普段は閉じられている山門の前に整列します。
「毘」の旗、「龍」の旗、紺地錦の日の丸旗に謙信公が続き、その後ろに上杉軍の武将、さらに後ろに家来・郎党どもが続きます。
驚く観光客の眼を釘付けにして、太鼓が打ち鳴らされる中を謙信公の一団が厳かに進んで行くのでありました。この時は、拙者も鳥肌が立ちもうした。
本堂の前に並び、和尚さんがお祓いを行い、講話を聞いて儀式は終了。ここで10分ほど休憩となりました。

林泉寺本堂前にて

お祭りでこのような儀式に参列するのは、昨年の赤穂義士祭以来、2度目の経験でありました。
これだけの武者が並ぶとさすがに壮観であります。観光客の方々もたくさん写真を撮っておられました。
時間に余裕があれば、もう一度謙信公のお墓と川中島戦没者供養塔に手を合わせたかったのでありますが、間もなく自衛隊トラックに載り、行列出発地点である春日山城へ向かったのでありました。

(写真提供:松永弾正殿)

狭く険しく急な傾斜の山道を自衛隊トラックは武者を載せて登ります。
トラックを降りてから行列出発までの間、拙者らは自販機が置いてある売店で一服でござる。この売店のすぐそばには上杉謙信公の銅像がそびえ立っているのですが、この像のすぐ下に登れるとのこと。それなら早速登ってみましょうぞ(^o^)!
謙信公銅像前にて

途中で合流した真田幸隆殿も交えて、記念撮影(^o^)。
右端で旗を直しているのは惟新殿。枝にひっかかって取れてしまったようで、直すのに難儀されておりました。

(写真撮影:のりび。殿 ありがとうござるm(^_^)m)

大賑わいの春日山神社の脇では、武蹄式が行われておりました。
観客に混じって見物する拙者。

武蹄式
信玄公と

敵の本拠地に現れた信玄公も、写真撮影の大人気。
一般の観客に混じって、拙者らも写真を撮ってもらいました(^o^)

(写真提供:松永弾正殿)

と、見物ばかりもしていられませぬな。新発田隊で行列パフォーマンスの打ち合わせをしなければ!
と、この界隈を探してみたのですが、まだ仲間は到着していない模様。
と、売店の前で米屋殿発見。聞いてみたところ、まだ一部の上杉軍は体育館に残っているとのこと。
と、ド〜〜ン!!と、大きな発砲音が聞こえてきました。石和でも聞いた米沢砲術隊の方々であります。
お、新発田隊発見!最後の打ち合わせと確認を行います。
そして、スタッフの方々の指示に従って隊列を整え、出発するまでの待ち時間の間に最初で最後の練習を行いました。

<2003謙信公祭 新発田隊行列パフォーマンス>
はばかりながら申し上げまする!
我らは上杉軍にその名を轟かせた新発田因幡守治長様の軍勢でありまする!
弾正殿「先の川中島の戦においても、屈強な武田勢を蹴散らして武功を上げ申した!
拙者「今宵の戦においても、かつての新発田勢の活躍を再現いたす所存!
我らの活躍、ご覧くだされぃ!
あゆみ殿「それでは、因幡守様、ご挨拶を・・・
新発田治長(やーたろー殿)
我こそ、新発田因幡守治長である!
・・・・・・

・・・(沈黙)・・・
セリフなんだっけ?(写真提供:まめのすけ殿)
セリフを忘れてしまったやーたろー殿。拙者らも観客も笑いもうした(^_^;)

新発田治長「ええぃ、笑うな(^_^;)!!
今宵の新発田隊の働き、しかと見ていただきとうござる
者ども!訓練された新発田隊の働き、この場で披露するのだ!

郎党一同「オオォ〜!!
(拙者らは駆け足でやーたろー殿を中心に密集隊形をとります。)
新発田治長「抜刀!!
(一斉に刀を抜き放つ新発田隊の面々。)
新発田治長「勝ち鬨をあげる!エイ!エイ!
全員「オオォ〜!!

と、セリフが長い方はかんでしまったりもしましたが、なかなか気合が入った結果でありました。見ていた方々、拍手いただきありがとうございまするm(^_^)m。
実際にやってみて、皆様も少し緊張がほぐれた模様。また、行列コースでは道の両側に観客がいるため、やーたろー殿を中心とした密集隊形ではなく、左右に分かれて並ぶ、という案に修正しました。
そして、いよいよ行列出発でござる!新発田隊につきそうスタッフは着付けに引き続いて甲冑師様。甲冑師様が吹く勇壮な法螺貝と共に、全軍が春日山を降り始めたのでありました。

今宵の戦においても・・

行列の道中、新発田隊はこのパフォーマンスを3回(4回かも・・)ほど行った他、因幡守様が音頭をとる勝ち鬨も数回行いました。勝ち鬨の声も、恥ずかしがらずに大きな声でできるところを見ると、皆様の士気の高さがうかがえまする。甲冑師様には、パフォーマンスできそうな場所などをいろいろと教えていただきました。まことにありがとうございまするm(^_^)m
しかし、このパフォーマンスの欠点の一つは、少し時間がかかること。これをやっている間に引き離されてしまうゆえ、終わったら小走りで前を追いかけたこともありました。拙者ややーたろー殿はともかく、弾正殿やあゆみ殿にとっては暑い中鎧で小走りはたいへんそうでありました。。ごめんなさいm(_ _)m。
(写真提供:まめのすけ殿)


急遽、新発田隊の男武者で押すことになった姫車。乗っている乃美姫様は
「ごめんなさい、重いでしょう?」
と言って、拙者らを扇子であおいでくれました。いえいえ、この程度はお安い御用でござるよ。

そうそう、新発田隊パフォーマンスを終えて姫車押しに戻った時、沿道で見ていた小さな女の子が
「見にいくよ〜」
と、無邪気な笑顔で手を振っていたのが印象的でありました。
やっぱりやってよかった!行列パフォーマンス!
と思った次第。

(写真提供:まめのすけ殿)

さて、行列は広い公園に入っていったん休憩となりまする。この公園の入口で、スタッフの方から銅鑼を一つ手渡されました。
(何に使うのでござろうか??)
この時は使いどころがわからなかったのですが、後にいい演出道具になったのでござる。

再度対決!米屋vs山内
と〜りゃ〜!!

詳しいいきさつは忘れ申したが、休憩中に繁霞殿と対決!噂の「繁霞パワー」通り、繁霞殿は元気一杯でありました。
殺陣の手も決めずに、アドリブで戦う二人。これも練習??

「見れば立派な陣羽織!名のある将と見た!覚悟!!」
なんだかんだいって、拙者も繁霞殿に負けず劣らず元気有り余ってござる。繁霞殿に斬りかかるの図。
(上2枚写真提供:松永弾正殿)

若者達(右端の人物は微妙)
退却戦の時は・・

「フレッシュマン3人で!」
と惟新殿に言われて撮ってもらった一枚。左は内藤隊の碧雲斎殿、中央があゆみ殿、そして右が「フレッシュマン」にあてはまるかどうか微妙な拙者。

(写真提供:惟新殿)

総懸かり、退却戦のときの打ち合わせの図。拙者と繁霞殿で考えた手を、のりび。殿から助言いただいき、稽古相手にもなってもらいました。

(写真提供:肥前守左馬之助殿)

馬上謙信公
後方に敵将!!
馬上の謙信公。やっぱりかっこいいのぉ〜(^o^) あ!休憩中の因幡守様の背後から敵将・真田幸隆が!!
今回の真田幸隆殿はよく人の背後に回ることが多かったでござるなぁ・・。

他にもいろいろあった休憩時間でありましたが、そろそろ再出発いたしましょう!
ここから合戦劇が行われる史跡広場への距離は短めでしたが、パフォーマンスと勝ち鬨を数回実行。今度は銅鑼を演出道具に加えてやってみましたが、結果はなかなかといったところでした。こういう鳴り物があると、よりいっそう雰囲気が出るものですな。
銅鑼じゃ!史跡広場入場待ちの時の一枚。この銅鑼が活躍します(^o^)
(写真提供:惟新殿)
そして、上杉・武田両軍は史跡広場に入場!いよいよ川中島合戦劇が始まりまする!


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